のんびり読書日記

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高橋智隆『ロボットの天才』

ロボットの天才

ロボットの天才

最近高橋さんの講演を聞いて、非常に面白かったので読んでみた。クロイノやRobocupで使用されたヴィジオンの開発話や、高橋さんの考え方、開発方針などが書かれており、本の方もなかなか面白い。

ただ欲を言えば、もう少し各ロボットの開発の話を突っ込んで書いてほしかった。どんな失敗をしてどんな発想からそれを解決したか、開発手順の細かい説明などなど。ロボット業界の一般的な話も結構書かれていたけど、僕はそれにはあまり興味はない。同じものづくり系統の本の大平貴之プラネタリウムを作りました。—7畳間で生まれた410万の星』と比べると、少し中身が薄い印象を受けてしまう。

でもやはり尊敬すべきエンジニアであることは間違いないし、その考え方の一端を知ることができただけでも、読んでよかった本だと思う。