のんびり読書日記

日々の記録をつらつらと

飯塚訓『墜落遺体 御巣鷹山の日航機123便』

墜落遺体 御巣鷹山の日航機123便 (講談社+α文庫)

墜落遺体 御巣鷹山の日航機123便 (講談社+α文庫)

ずーっと前に買ってそのまま放置してたんだけど、クライマーズハイを読んで、御巣鷹山の事件についてもっと詳しく知りたくなったので読んでみた。

著者はこの事故の遺体確認の責任者で、全遺体の身元が確認されるまでの様子が細かく書かれている。とにかく悲惨。バラバラになって焼け焦げた遺体や、真夏のため腐ってどんどん出てくる蛆、遺族の悲しみなど…。読んでて本当につらい。

人の死について改めて考えさせられる。前に読んだ岳で出てきたフレーズで、「あるところまで山を登り続けると、人は絶対悪いことができなくなる」を思い出したけど、こういう極限状態を体験すると人生観がかなり変わるんだろうね。